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ステロイドについて学ぶ

アトピーの方なら一度は聞いたことのある言葉「ステロイド」
現在のアトピー性皮膚炎の標準治療にも使用されています。

また、大人になってから悪化しだすアトピーはステロイド使用によって生じた
ステロイド依存性皮膚症や保湿依存症を伴う「成人型アトピー性皮膚炎」の方が多いそうです。

では「ステロイド」とは具体的にどのような薬なのでしょうか?
この薬には様々な意見がありますが、まずこの薬について詳しく知る必要があると思い調べてみました。

ステロイド=抗炎症作用免疫抑制作用などにより、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、血液疾患などに効果をあらわす薬。

抗炎症作用 炎症を抑制する働きのこと
炎症そのものは異物の侵入や組織の障害といった生体組織にとって好ましくない刺激が発生した時に免疫系が引き起こす局所的な防衛反応であるが、生体にとっての非自己の排除を助ける一方で自己である生体そのものにも一定の損傷や苦痛を引き起こす性質も持つ。
医療に際して、生体の引き起こした炎症が過剰に人体を傷つけているアレルギー疾患などの治療に際して、この炎症のデメリットを抑制する必要があり、そうした目的で用いられる医薬品が抗炎症剤である。
主にステロイド系抗炎症薬と非ステロイド系抗炎症薬の2種類に分類される。
                                             ※Wikipediaより抜粋

免疫抑制作用 体内で過剰に起こっている異常な免疫反応を抑える働きのこと
アトピー性皮膚炎による痒みは体内の免疫反応により引き起こされるが、免疫細胞から放出されるサイトカインという物質や免疫細胞からの指令によってヒスタミンなどのアレルギー反応を引き起こす物質が放出されることにより皮膚の痒みや赤み、湿疹などがあらわれる。免疫抑制剤は免疫反応に抑制的に作用し、サイトカインやヒスタミンなどの放出を抑え、アレルギー反応を抑制する

                      ※日経メディカル「免疫抑制薬(アトピー性皮膚炎外用薬)の解説より抜粋

簡単にまとめると、ステロイドは炎症が過剰に起きたときに炎症自体を抑える
どうやって?→炎症は異常な免疫反応からくるもの。
その異常な免疫反応を抑えて炎症を起こさなくする。


最近よく聞くようになったデュピクセントですが、これも炎症作用を抑える薬です。(ステロイドではない)
『IL–4』『IL–13』という物質(サイトカイン)の働きを直接抑えることによって皮膚の炎症作用を抑えることができるそう。
サイトカイン=細胞から分泌される低分子のタンパク質で生理活性物質の総称。生理活性蛋白質とも呼ばれる。
Th2細胞が生産する皮膚バリア破壊に関係することが判明している。
(IL–4/13により表皮角化細胞の分化が障害され皮膚バリアが破壊される)
               ※Medical Tribute 「アトピー性皮膚炎の発症/病態形成における免疫の役割」より抜粋

アトピー性皮膚炎の方に処方されるステロイド剤の種類は様々。
炎症によってステロイドの強さも異なります。

日本皮膚科学会ガイドライン「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018」より

以下、日本皮膚科学会ガイドライン「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018」より抜粋

‘‘アトピー性皮膚炎の炎症を十分に鎮静するための薬剤で、有効性と安全性が多くの臨床研究で検討されている薬剤は
ステロイド外用薬とタクロリムス軟膏(topical calcineurin inhibitor;カルシ ニューリン阻害外用薬)である’’

‘‘皮膚炎の薬物療法として使用されてきたステロイド外用薬の有効性と安全性は多くの臨床研究で検討されている’’

“非ステロイド系消炎外用薬(NSAID 外用薬)があるが抗炎症作用は極めて弱く、接触皮膚炎を生じることがまれではなく
その適応範囲は狭い。アトピー性皮膚炎の炎症に対しては速やかに、かつ確実に鎮静させることが重要であり
そのためにステロイド外用薬とタクロリムス軟膏をいかに選択し組み合わせるかが治療の基本
である。
その際視診と触診を参考に、炎症の部位を適切に把握しこれらの薬剤を十分な範囲に外用する”

‘‘アトピー性皮膚炎は適切な治療により、皮疹が安定した状態が維持されれば寛解が期待される疾患である。
適したステロイド外用薬を使用し、炎症や痒みを速やかに軽減する寛解導入療法を行い、さらに保湿剤なども併用し
その寛解状態を維持していくことが治療として大事
である。
4週間程度外用を行っても皮疹の改善がみられない症例、重症例に関しては皮膚科専門医への紹介が望ましい”

このように、現在でもステロイドを用いた療法はアトピー性皮膚炎の標準治療だということがわかります。

ではなぜこんなに医療の現場で推奨されている薬が「脱ステ」という言葉が確立するくらい
ステロイド離脱を望む方が増えているのでしょうか。

それにはいくつかの理由がありました。

⑴ステロイド剤を使用しても症状が改善しない
⑵一度改善しても炎症が広がる
⑶依存性が高い ※1
⑷一度ステロイドの服用をやめるとまた炎症を起こす
⑸副作用がある(副腎抑制 ※2、皮膚が薄くなるなど)

※1外用ステロイドは使用すれば一時的に皮膚が綺麗になるが使用しないでいると紅斑・掻痒(痒み)掻破がひどくなり
皮膚に強い炎症を起こす。再びステロイドを使用すると綺麗な肌に戻る。また、弱いステロイドが効かなくなりより強いステロイドをしないと効果が出にくくなる
※2長期間ステロイドを服用していると,副腎が萎縮して体内で作られる自然なステロイドをつくる力が弱くなる

このようなマイナス面からステロイド剤からの離脱を目指す方が
増えているように感じます。

私も3〜4年前、貼るタイプの比較的強いステロイドを処方され
1年半ほど使用していました。
(貼るタイプのステロイドは塗るタイプのものより強いそう)

この時、なるべくステロイド剤は使用したくないと皮膚科医に相談したのですが
「治したいんでしょ?」と説得され渋々使うことに。

(現在はステロイド剤を主に使っていた首の症状がなかなかしぶといです。。)

症状は出ない=ステロイド剤で免疫の働きを抑えているので症状が出ないだけで
根本的な改善には至っていないということ。

ステロイド剤を使うのが良いとか悪いとかの前に、
このようなステロイドの知識をもっと早く知っていればよかったな、と感じています。

人それぞれ生き方も環境もアトピー治療の最終的に目指すところも違います。
なので脱ステが100%正しいなんてことはありません。

だからこそ、全てを医者に委ねるのではなく、自分自身の体を守るために
「知る」ことが大事だと思っています。

ここまで読んでくださりありがとうございました:)
これらの情報が少しでも役に立てていたら嬉しいです

梅雨が明けて暑い夏が到来しましたが(アトピーの私には辛い。。!)
自分の体調一番にストレス発散しつつ乗り越えましょう!

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